電気学会全国大会講演要旨
7-103
非接地系送電線における鉄塔用地絡点表示器の仕様検討
◎岡 康弘・清水雅仁(中部電力)・米井 弘・笠原崇史(日油技研工業)
架空送電線路における故障発生箇所の早期発見ならびに復旧の迅速化を図るため,中部電力(株)では154kV以下のほとんどの送電線鉄塔に地絡点表示器(Ground fault Finder:GF)を開発・導入している。しかし,架空地線が設置されていない非接地方式および抵抗遅延投入方式の送電線では,故障電流が極めて小さい上に特異な波形をしているため,既存の非接地系送電線用GFの適用範囲は亘長の長い送電線に限定され,非接地系送電線では故障発生箇所の特定に苦慮している。 そこで,コンクリート柱用および鉄塔用の2種類の非接地系送電線用GFを試作し,H23年11月からフィールド試験を1年間実施し,コンクリート柱用GFは,常時,誤動作防止機能が設計通り機能していることを確認した。一方,支持物の構成が複雑な鉄塔用GFは,誤動作防止機能が想定通り機能していない可能性が示唆され,鉄塔用GFの検出方法の見直しを含め,仕様の再検討が必要となった。 本報告では,動作信頼度向上技術の適用性検討ならびに実線路での測定結果と,その結果を基に非接地系送電線における鉄塔用GFの仕様を検討結果したので報告する。