電気学会全国大会講演要旨
7-077
高精度到達時間差推定手法に基づくパルス性電磁波の到来方向推定システムの開発
◎田 野・立松明芳・宮島清富・田辺一夫(電力中央研究所)
火花放電からの放射電磁波は,放送や無線通信に対して影響を及ぼすことが懸念されている。このため,火花放電発生箇所を高精度に探査するシステムの開発が求められている。本稿では,高精度到達時間差推定手法に基づいて,火花放電から放射されるパルス性電磁波の到来方向を推定するシステムを開発し,電磁波の到来方向推定実験を実施した。その推定精度を評価した結果,電磁波の到来方向を95%の確率で2°以内の誤差で推定できた。