電気学会全国大会講演要旨
7-073
垂直多導体における過渡電磁界分布の検討
◎上村侑也・麻田 敬・雨谷昭弘・長岡直人・馬場吉弘(同志社大学)
情報化社会に伴い大規模ビルには多数のIT機器が設置されているが,高密度化・高集積化,低電圧駆動化のため,雷サージなどによる被害が問題視されている。本項ではビル鉄骨を想定した垂直多導体を対象として導体数と内部過渡磁界強度についてFDTDシミュレーション結果に基づき検討した。これにより,実雷撃に対応する垂直印加に対し,実験での水平印加は電流印加線側を除き,モデル内部の磁界が大となる結果が得られた。このため,実際のビル雷サージ実験を行う際には電流印加線の配置によって,ビル内部の磁界分布が異なることを留意する必要がある。