電気学会全国大会講演要旨
7-067
プロトタイプ320kV制動容量型分圧器の耐圧試験
◎里 周二・東部真季(宇都宮大学)・西村誠介・清水博幸(日本工業大学)・岡本吉史(宇都宮大学)
筆者らは近年,高性能160 kV制動容量型雷インパルス電圧波形測定用分圧器を開発し,その性能を報告してき。しかしながら,開発された分圧器は理論耐圧が160 kVであり,あくまでも性能を追求し,実用面をある程度避けた分圧器であったと考えられる。しかし,安価な部品で構成されたこの試作分圧器が極めて高性能の雷インパルス応答を示すことを確認できたので,筆者らは実用に一歩近づけた320 kV耐圧の制動容量型分圧器の製作に取り組んだ。 プロトタイプで有ることから,試験インパルス耐圧160 kV(雷インパルス発生器の充電電圧より計算)で行った。高耐圧化に伴い,若干の沿面放電防止策を取り入れたので,本論文ではその詳細を以下に報告する。