電気学会全国大会講演要旨
7-064
標準球ギャップの交流放電電圧に及ぼす絶対湿度の影響の評価
◎伊奈紘志・水野幸男(名古屋工業大学)・阪野友樹(日本ガイシ)
高電圧測定に関するIEC規格で規定されている標準球ギャップ放電電圧は、大気密度および絶対湿度の補正を行う。このうち絶対湿度に関する補正式は、絶対湿度5〜12g/m3(平均値8.5g/m3)におけるわずかな実験結果に基づいて導出されており、筆者らは高湿度領域におけるIEC規格の現行湿度補正式の妥当性の検討を行っている。実験の結果、直径20mmの球ギャップにおける交流放電電圧の絶対湿度依存性は、ギャップ長に依存する可能性があることが示唆された。異なる球直径の実験も行い、さらにIECの現行湿度補正式の妥当性の検討を進める。