電気学会全国大会講演要旨
7-063
低圧需要家から発生する高調波電流特性-関東都市部における冬ピーク期の分析結果-
○雪平謙二・岡田有功(電力中央研究所)・石橋一成(東京電力)
系統の高調波電圧の発生要因を明らかにするために,これまでに高圧需要家の三相負荷と単相負荷の高調波電流は打ち消し合う位相であることを明らかにしてきた。次のステップとして,今回は関東都市部の冬ピーク期における低圧需要家の高調波電流を分析した。その結果,低圧需要家の三相負荷はV結線変圧器から供給するため単相負荷と同じ位相である。よって,高調波電流の発生位相は,低圧需要家の単相負荷と三相負荷および高圧需要家の単相負荷のグループ,ならびに高圧需要家の三相負荷のグループの二つに分類でき,それぞれのグループが互いに打ち消し合う位相で発生していることが分かった。