電気学会全国大会講演要旨
7-062
配電用変電所設置型LCフィルタ開閉に基づく需要家の高調波発生量のモデル化に関する考察
○渡辺雅人・石橋一成・宮里善貴(東京電力)・岡田有功・雪平謙二(電力中央研究所)
従来より,電力品質問題の一つとして,高調波による諸問題が取り上げられてきた。これに対し,高調波の抑制対策として, L付SCの普及促進などの対策が採られると共に,高調波の発生源や系統内の高調波量の分布について推定またはモデル化する手法が検討されてきた。しかし, L付SC普及促進のみでの高調波抑制は困難であると同時に,個々の需要家より発生・流出する高調波についてモデル化する手法は確立されていない。本稿では,特定需要家から発生・流出する第5次高調波のモデル化手法として,変電所へ第5次高調波低減用LCフィルタが設置された場合における,LCフィルタ開閉に基づくモデル化手法を提案し,シミュレーションを基に手法の検証を行った。