電気学会全国大会講演要旨
7-060
風力発電設備の避雷器雷サージ電流に関する検討
◎北添 智・吉川直希・雨谷昭弘(同志社大学)・山本和男(中部大学)
風力発電システムへの雷撃があった場合,接地システムの電位上昇により,内部機器や周辺機器に過電圧が発生すると,絶縁破壊が生じ,機器が故障,誤動作することがある。このような雷被害を防ぐ為に,避雷器やSPDを用いて雷サージ電流を安全な経路で大地へ放出し,機器を保護する必要がある。本論文では,風車モデルを構築し,風力発電システムに雷撃があった場合に,ナセル内の変圧器高圧側を対象として,タワー塔脚部,変電設備などの風車周辺設備に設置された避雷器を通過する雷サージ電流について,FDTD法を用いた解析により明らかにしたので報告する。