電気学会全国大会講演要旨
7-058
自動車の雷被害調査
山本和男(中部大学)・◎金田 順・雨谷昭弘(同志社大学)・内藤悠太・柳川俊一(昭電)・髙橋直人(日産自動車)
近年,自動車制御技術の高度化により,車内に搭載する電子部品の数が増加している。また,最近急速に普及し始めている電気自動車では,制御部だけでなく駆動部などその大半が電気系統となるため,雷サージ等の電磁的外乱により脆弱となる。自動車の安全性や機器保護の観点から,雷保護対策が早急の課題であると考える。自動車の雷保護手法を確立するためには,現状の自動車の雷事故様相を明らかとする必要があり,本論文では,web調査により自動車の雷被害情報を収集し自動車への雷撃と雷被害様相についてまとめた。その結果より,自動車が被雷した際には電気・電子機器の故障やタイヤのパンク等の様々な被害が起こりうることを明らかとした。