電気学会全国大会講演要旨
7-044
結晶系太陽電池モジュールの互換性に関する実験的検討—短絡電流の違いが逆電圧の発生状況に与える影響—
◎高橋克弥・山中直紀・西川省吾(日本大学)・堀江康介・髙橋康人・石原好之(同志社大学)・加藤 宏(電気安全環境研究所)
バイパスダイオードが劣化等により動作しない場合、短絡電流Iscの小さい異種モジュールには逆電圧が発生し、過熱・焼損等の危険性がある。これまでに筆者らは、基本モジュールに対しIscが小さく開放電圧Vocが大きい異種モジュールを入れた場合の逆電圧発生状況を調査し、逆電圧発生確率はパワーコンディショナの最大出力点追従制御により異なること、ストリング間のVoc比の影響を受けることを確認した。本報告では基本モジュールに部分影をつくり、その面積をかえることにより、全ストリングのVocは同一でIscのみを変化させた時の逆電圧発生状況を調査したので報告する。