電気学会全国大会講演要旨
7-042
電流電圧特性の2階微分を用いた太陽電池モジュール故障判定法
○八太啓行・宮下 茂・小林広武(電力中央研究所)
近年,太陽光発電(PV)の導入が拡大している。PVシステムは,屋外環境下で長期にわたり使用されるため,故障や劣化の事例も報告されている。しかしながら,家庭ではPVシステムの点検を行うことは困難であること,メガソーラー等の大規模なPVシステムでは現地での保守・診断に多大な労力を要することから,PVシステムの故障や劣化を検出するための簡便な診断技術が望まれている。本研究では,PV用パワーコンディショナ(PCS)への適用を考えて,PVアレイ電流電圧特性(I-V特性)により,バイパスダイオードが動作するモジュール故障の有無を判定する方法を提案し,シミュレーションと実験により有効性を検証した。