電気学会全国大会講演要旨
7-033
中性線を持つ三相-単相マトリクスコンバータを用いた低周波マイクログリッドシステム
◎青木啓太(三重大学)
中性線を持つ三相-単相マトリクスコンバータ(以下,単相MC)は入力三相交流を直接任意の大きさ,周波数の電圧に変換する事が可能な電力変換器である。本稿は系統連系型低周波マイクログリッド内の需要端において,配電用変圧器の置き換えとして単相MCの利用を検討する。一般的なマイクログリッド内には送電系統と等しい周波数を用いる。しかし,本研究では配線インピーダンスによる電圧降下の低減という利点からマイクログリッド内を低周波にすることを提案する。本稿では単相MCの入力電流歪みを低減するパッシブパワーフィルタを提案し,シミュレーションにより有効性を確認した。