電気学会全国大会講演要旨
7-022
商用規模非平衡MHD発電機の発電性能に及ぼす入口スワール比と印加磁束密度の影響
◎齋藤晴樹・藤野貴康(筑波大学)
本論文では,異なる入口スワール比および印加磁束密度条件において商用規模非平衡MHD発電機の流路形状を二次元計算により設計し,非定常二次元解析によって発電性能を評価することで,発電性能の目標値を達成可能な運転条件および発電機形状について検討した。 二次元計算で設計した形状では準一次元計算で設計した形状より高いホールパラメータが得られることに起因し,運転条件に関わらずより高いエンタルピー抽出率を得られた。準一次元計算で形状を設計する場合には目標性能を達成できる運転条件を見いだせなかったのに対し,二次元計算により形状を設計する場合には磁束密度10 T,入口スワール比0.6以上を仮定することで発電性能は目標値に達した。