電気学会全国大会講演要旨
7-021
高温希ガスプラズマを利用する分割電極ファラデー形MHD発電機の発電特性
◎田中 学・村上朝之・奥野喜裕(東京工業大学)
高温希ガスプラズマ方式分割電極ファラデー形MHDを対象として2次元数値解析を行い,その発電特性を明らかにした。解析の結果,最大エンタルピー抽出率,最適負荷抵抗値はそれぞれ11.7%,1.5Ωであり,衝撃波管装置を用いた実験(12.9%,1Ω)と概ね一致している。電極近傍では流路中央に比べてホールパラメータが増加するが,電気伝導度は流路内でほとんど一定であるために,実効的な電気伝導度の低下が電極近傍で起こり,電極近傍で大きな電圧降下が生じることが明らかとなった。また,このホールパラメータの増加は電極近傍で正のホール電流を誘起するため,流路中央では逆にホール電流を負とすることが示された。