電気学会全国大会講演要旨
7-015
キャパシタを用いた低出力電力回収と大出力化による電力変換器の部分負荷時の変換効率改善
◎中山知紀・立原 亘・戸田雅久・石田政義(筑波大学)・長谷川裕晃・平岡一高・柿崎信郎(日揮)
太陽光発電(PV)や風力発電は,再生可能でクリーンな発電源として期待され導入が進められているが,PVは朝夕や曇天雨天など低出力となる時間,WTは低風速のために低出力となる時間が存在する。このため,年間を通じて多くの発電機会損失と部分負荷状態による電力変換器の電力変換効率低下による損失が発生してしまう。そこで,我々は年間を通じて再生可能エネルギー利用電源からの総発電電力量を増加させ,低効率となる電力変換器の部分負荷状態を避けることができる電源システムとしてバッテリ-キャパシタハイブリッド蓄電システム (BACHES: BAttery/Capacitor Hybrid Energy Storage)を開発してきた。本稿では,BACHESの機能の一部である低出力発電時の電力回収と電力変換器の変換効率改善効果を実験的に検討する。