電気学会全国大会講演要旨
3-071
屋内型飛行船の誘導制御のためのシミュレータ設計
◎中村俊文・千葉龍介・森 泰親(首都大学東京)
飛行船の自動制御を行うためには精度の高いモデルが必要となるが,空気中を移動する飛行船のモデルのパラメータを求めることは困難である.本研究では物理モデルで求めることが困難である空気抵抗を同定する手法として,飛行船の3次元位置計測を行い,3次元位置から飛行船の速度・加速度を求め,速度・加速度を運動方程式に用い,空気抵抗の同定を行うという手法を提案する.本稿では飛行船の前進運動における3次元位置をレーザー距離計により計測し,計測された位置情報から速度・加速度を求め,運動方程式を用いて空気抵抗係数を同定する.同定された空気抵抗係数と空気抵抗係数の理論値を比較し,提案手法の妥当性を評価した.