電気学会全国大会講演要旨
3-069
モデル切り替えを用いた予測制御の風力発電機への応用
◎金子 明・原 尚之・小西啓治(大阪府立大学)
近年,再生可能エネルギーの一つである風力による発電が注目を集めており,風力発電システムに対する様々な制御手法が研究されている.風力発電システムを運用していくにあたって,風速が小さい時には,風からできるだけ多くのエネルギーを取り出すことが望ましい.また,風速が大きい時には,発電機速度を定格に保つ必要がある.これらの要求を満たすためには,風速に応じて,ブレードピッチ角や発電機トルク等を適切に調節する必要がある.本研究では,予測制御を用いることにより,ブレードピッチ角や発電機トルクを風速に応じて適切に調節し,運用状態に応じた風力発電システムに対する要求を達成する制御手法を提案する.