電気学会全国大会講演要旨
3-020
FPGAによる遠赤外線画像歩行者行動検出システム
◎下田 聖・竹内信喜・井口幸洋・小野 治(明治大学)
遠赤外線カメラの画像から人間の温度分布の特徴を利用し、視認が困難な状況下においても歩行者および歩行者の行動を検出するシステムを提案する。またこのシステムをFPGAに実装する事で、消費電力やコストの改善及びリアルタイム処理を行う。本研究では、道路を横断する歩行者に対しての検出率の向上が見られたため報告する。ある横向きの歩行者が存在する画像に対して、検出処理回路を50[Mhz]で動作させた場合、実行時間は約2.2[ms]であった。この値は歩行者の行動認識をリアルタイム処理可能にする十分な速度である。また消費電力は837[mW]、その歩行者が画面上に現れてる際の検出率は90[%]であった。