2010年ソサイエティ大会
公募シンポジウム講演のお知らせ
Topics of the Symposium,
at the 2010 IEICE Society Conference

シンポジウム講演
提案趣旨

基礎・境界ソサイエティ
AS-1 車内通信の実現に向けて
AS-2 アコースティックイメージング技術の新展開
AS-3 安全・安心な生活のための情報通信技術

AS-1 車内通信の実現に向けて
近年,自動車の高性能化に伴い,車内における通信ケーブル敷設コストの増加や通信ケーブルの重量増加に起因した燃費の低下といった問題が顕在化している.したがって,有線通信だけでなく,可能であれば無線通信を用いて,環境親和性の高い車内ネットワークを構築することが期待される.特に,車内通信では,カーナビや音楽プレーヤなどのエンターテイメントに資する既存の通信から,車載センサやブレーキ・アクセルといった制御に資するリアルタイム・超高信頼通信まで,多岐にわたる通信ネットワークをカバーする必要があるために,それらを効果的に実現する技術が特に重要と考えられる.以上の点に鑑み,本セッションでは,今後,車内通信の高度化に資する技術やその方向性について幅広く議論させていただきたいと思います.

AS-2 アコースティックイメージング技術の新展開
「音をみる,音でみる」技術はさまざまな分野で用いられていますが,分野間の連携,相互理解は必ずしも十分ではない。本シンポジウムでは,音をみるために用いられる計測法,数値計算手法,音でみる水中映像,物体認識,医用画像,多次元信号処理などの関連技術について,最近の進歩を分野横断的に把握し,共通の技術課題を抽出し,今後の技術開発の方向を展望する。

AS-3 安全・安心な生活のための情報通信技術
地震,豪雨,豪雪等による大規模自然災害から交通事故等の身近な災害まで,災害を避け,軽減し,大規模災害時には復興・地域再生を行うため,情報通信技術が果たせる役割は大きい.この安全・安心な生活のための情報通信技術に関する研究成果を集め,シンポジウムを開催する.安全・安心な生活のためのアドホックネットワーク構築技術,輻輳制御技術,高信頼無線アクセス技術,コグニティブ無線技術,広帯域無線伝送技術,ネットワーク設計・最適化技術,ITS技術,アプリケーションや,これらの技術を実際に役立つものとするための災害情報学,災害時行動心理学,危機管理情報学等の研究成果の発表・討論を行う.

通信ソサイエティ

BS-1 小形アンテナ
BS-2 高度化基地局連携・リレー伝送技術
BS-3 次世代ICTインフラの実現に向けたネットワーク制御・管理技術
BS-4 ネットワーク省電力化技術
BS-5 QoE最前線−情報通信サービスにおけるユーザ体感品質−
BS-6 光ファイバのハイパワー化に関する技術動向
BS-7 Network Planning, Control and Management
BS-8 コンシューマ機器のネットワーキングとサービスの現状と今後
BS-9 ホワイトスペース周波数の最新動向
BS-10 医療・ヘルスケアにおける情報通信技術


BS-1 小形アンテナ
無線LAN,携帯無線機器に使用されているアンテナやこれから導入されようとしているMIMOシステムに使われるアンテナ,地上デジタル放送やUWBシステム,RFIDシステムに使われているアンテナ,さらに人体通信や無線電力伝送に使われるアンテナなど広範囲におよぶ様々なアプリケーションで小形アンテナが必要とされています.また,小形アンテナには,小形化だけではなく,広帯域化,多周波化,複合化など様々な機能が求められており,技術課題が多岐に渡って存在します. 本シンポジウムでは,小型アンテナに関する材料や素子の設計から応用システムに関するまでの論文を多方面から集め議論する.携わる研究者も多いため,多くの聴講者と活発な議論が期待できる.

BS-2 高度化基地局連携・リレー伝送技術
近年,セルラ方式におけるセル容量,セル端のユーザスループット向上を目指して,複数基地局および複数ユーザ端末間の協調送受信の検討,およびリレー伝送の検討が盛んに行われている.具体的には,セルサイト間の協調無線リソース制御,複数セルサイトのアンテナを協調して用いる協調MIMO技術(送信法,合成法),異なるセル構成のセル間の協調送受信,およびセル内外の複数リレー局を用いた協調送受信などを含む.これらの技術は,IMT-Advanced等の第4世代無線通信システムの要素技術としても検討が進められている.本公募シンポジウムでは,これらのトピックに関する技術提案,評価に関する論文を幅広く募集する.

BS-3 次世代ICTインフラの実現に向けたネットワーク制御・管理技術
情報通信技術は我々の生活に欠かせないものとなり、今後さらなる利活用と高度化を進める動きが活発になっている。次世代ICTインフラでは、ネットワーク仮想化,ネットワークのオープン化,プログラマビリティ向上等の発展により、リアルタイムメディア伝送,高度なセキュリティ通信や新たに創出される多様なアプリケーションの要求に対して最適な品質とセキュリティを提供できるようになることが期待されている。本シンポジウムでは、次世代ICTインフラを実現するためのネットワーク制御、ネットワーク管理にフォーカスし、最新技術の発表・討論を行う。

BS-4 ネットワーク省電力化技術
ネットワークの省電力化技術に関しては非常に重要且つ緊急の課題としてIN研究会をはじめ電子情報通信学会にてこれまでパネルやチュートリアル企画において扱ってきた.一方,世界的にもIEEEのGreenCommやACMのe-Energyなど本領域の実際の研究活動は急速に進捗している.これらを踏まえて今回はシンポジウムの形式で一般研究者からの投稿により議論を行う事を企画した.

BS-5 QoE最前線−情報通信サービスにおけるユーザ体感品質−
映像・音声メディアの高品質符号化技術の普及や、触覚デバイスをはじめとする五感メディア端末技術などの発展に加え、大容量の通信インフラの整備、および通信サービスの運用・管理技術の向上に伴って、ユーザは,より高品質な通信サービスを享受できるようになってきている。一方で、単なる高品質化では得られない感動・快適さ・達成感といった、ユーザごとに異なる主観的でポジティブな価値(効用)の獲得への要求も高まっている。 本企画では、情報通信サービスにおけるユーザ体感品質(QoE:Quality of Experience)、およびそれを越えるよりユーザサイドの品質概念に関する研究の最新動向について議論する。

BS-6 光ファイバのハイパワー化に関する技術動向
現在の光ファイバ通信システムでは、入力光パワーの増大による伝送路中の非線形効果による信号の劣化や、ファァイバヒューズによるファイバコア部の自壊連鎖現象などの問題による伝送容量増大の限界が問題となっている。また、非通信分野においても、ファイバ増幅器・レーザの高出力化が進み、ハイパワー耐性を有する光ファイバ技術への要求が高まっている。本シンポジウムでは、通信分野、および非通信分野における光ファイバのハイパワー化のための最新技術に焦点をあてる。入出力パワー増大のための課題や最新の研究開発動向、および今後の展望について情報交換を進めることを目的とする。

BS-7 Network Planning, Control and Management
ICT service requirements have been increasing, such as content delivery, IP telephony and cloud computing. As a result, design, control and management of network are getting important.
In this session, authors are invited to submit their papers regarding network design, control and management from various viewpoints of performance, quality reliability, availability, usability and so on.

BS-8 コンシューマ機器のネットワーキングとサービスの現状と今後
携帯電話からの家電制御,コンシューマ機器の消費エネルギー遠隔管理 (HEMS : Home Energy Management System) といった議論に代表されるように,モバイル環境を含むインターネットとホームネットワークとの連携のニーズが近年特に高まっています.ホームネットワークに接続される機器は,従来のホームゲートウェイ,情報家電から,ドアフォン,電子錠,防犯カメラ,ヘルスケア機器等へと拡大しており,新たなサービス創出に向けて,これらの機器を効率的にホームネットワークに接続し,制御,管理することが課題となっています.また,インターネットとの接続に際して想定されるセキュリティ上の脅威に対して,機器の安全性を維持することも重要な課題の一つです.そこで本シンポジウムでは,情報家電,コンシューマ機器のネットワーキング,ホームネットワーク技術およびそれに関わるセキュリティ技術に関する講演を産学を問わず広く募集するとともに,これらの技術者の相互情報交換の場を提供します.

BS-9 ホワイトスペース周波数の最新動向
2009年12月,総務省は新たな電波の有効利用の促進に向けた検討を行うための検討委員会を発足した.そこではホワイトスペースの活用などについて議論される予定である.またホワイトスペースの活用方策など新たな電波の利用方策について一般に提案募集を行っている. 本シンポジウムでは昨今のワイトスペース周波数の係る動向を踏まえ,その利用のための技術および課題に関して様々な観点から包括的に議論を展開する.

BS-10 医療・ヘルスケアにおける情報通信技術
近年、医工連携による医療・ヘルスケア情報通信技術に関する研究プロジェクトが様々な機関で進められている。しかし、情報通信技術の観点から研究成果を発表討論する適切な場が十分あるとは言いがたい。そこで、医療・ヘルスケア情報通信技術に関する最新の研究成果を広く一般から募集し、発表討論する場として、本シンポジウムを提案する。また、専門家による依頼講演により医療・ヘルスケア情報通信の研究ニーズ・シーズを紹介し、研究コミュニティの一層の拡大を図ることも併せて狙いとする。

エレクトロニクスソサイエティ
CS-1 周期系・不規則系における電磁波散乱・導波問題:理論、数値解析と応用
CS-2 メタマテリアル技術の最新動向
CS-3 環境・エネルギー分野の発展に貢献するマイクロ波技術
CS-4 無線回路の広帯域・マルチバンド化技術の最新動向
CS-5 新たな転機を迎えた通信用送受信デバイスの動向
CS-6 光・高周波デバイスの接続技術
CS-7 有機エレクトロニクス研究の愉しみ
CS-8 超100ギガ・デバイスおよびシステム技術の将来展望


CS-1 周期系・不規則系における電磁波散乱・導波問題:理論、数値解析と応用
近年の超高性能コンピュータの出現により、複雑な周期構造、有限または欠陥・揺らぎのある周期構造、ランダム媒質を含む構造等、計算量が巨大で従来では計算不可能であった複合・複雑構造にまで電磁界の解析対象が広がっている。本シンポジウムは,関連する研究者・技術者が一同に会して、このような複合・複雑構造に関する波動解析理論とその応用、および数値計算法と計算精度等の最近の進展について討論を行い、より深い知見を広めることを目的に提案するものである。

CS-2 メタマテリアル技術の最新動向
近年、サブ波長の構造体により自然の材料が持たない特異な物性を持たせた人工媒質「メタマテリアル」が開発され、左手系(負屈折率)媒質や透明マントなど従来にはない機能や性質を利用した材料やそれを用いたデバイスの開発が注目されている。中には既に無線通信機器に組み込まれているものも登場し、今後更なる技術進展が予想される。本シンポジウムでは、メタマテリアルの理論や構成法などの基礎技術から、マイクロ波・ミリ波からテラヘルツ波領域におけるデバイス/システム応用技術までの最新研究開発に関する講演を広く募集し、本技術の現状と課題について議論する。

CS-3 環境・エネルギー分野の発展に貢献するマイクロ波技術
 マイクロ波は、通信用途以外でも様々な分野で利用研究が進められている。特に近年は、環境およびエネルギー分野においてめざましい技術進展を見せており、将来の産業を支えるものとして、また未来の地球環境を守るための技術として大いに注目されている。  そこで、この環境・エネルギー分野に貢献するマイクロ波を利用した様々な技術(環境リモートセンシング、有機/無機材料生成、マイクロ波化学、ワイヤレス電力伝送、エネルギーハーベスト、等)に焦点をあて、最新の技術動向や応用例について発表、議論して頂くセッションを提案する。

CS-4 無線回路の広帯域・マルチバンド化技術の最新動向
近年、多種の無線システムに対応すべく、複数のRF部を搭載する無線端末が登場している。このような端末の小型化を図る上で、RF回路の広帯域・マルチバンド化は重要であり、報告件数も多くなっている。さらに、伝送する情報の高速・大容量化に伴い、RF回路の動作帯域(比帯域)の広帯域化も重要なチャレンジである。 本シンポジウムでは、これら課題の解決を目指した、可変RF回路、回路の広帯域化・マルチバンド化技術などに関する最新の動向を能動回路、受動回路を問わず集め、その展望について議論したい。

CS-5 新たな転機を迎えた通信用送受信デバイスの動向
多値光コヒーレント伝送、100ギガビットイーサネット等を狙い、送信・受信デバイスの研究開発が新たな転機を迎えている。本シンポジウムでは、すでにインパクトのある実用性能を有したフェーズの発表のみならず、今後の発展が期待されるデバイスをも含めて、そのポテンシャルにつき議論することとしたい。

CS-6 光・高周波デバイスの接続技術
情報通信の高速化・大容量化が進むにつれ、伝送媒体として光信号や高周波信号の利用が拡大している。これらの信号デバイスの利用には従来の電気信号デバイスと異なった接続技術を用いる必要があり、多くの検討が進められている。 本シンポジウムでは、機構デバイスの新たな展開として、光・高周波信号の接続に関する様々な問題や計測方法等、現状の課題についての討論を行うことを目的とする。

CS-7 有機エレクトロニクス研究の愉しみ
有機ELディスプレイが商用化され,有機太陽電池が新聞報道されるなど,近年の有機エレクトロニクスの研究開発は大規模化の方向にある。このような目覚しい発展の基盤には,単純かつ安価な装置を使って,手軽にアイディアを試すことができるという有機エレクトロニクス研究の特徴があると考えられる。また、有機材料の様々な優れた物性を如何にして引き出し、評価するか、個々の研究者の発想や技術が問われ、かつ、活かされる部分があり、そういった各方面からの意欲的なアプローチが、有機エレクトロニクス研究発展の原動力になってきたとも考えられる。本シンポジウムではこのような有機エレクトロニクス研究を愉しまれている研究者からの投稿を募り, 自由な討論を行なう場を提供する。

CS-8 超100ギガ・デバイスおよびシステム技術の将来展望
電磁波と光の融合技術を扱うマイクロ波・ミリ波フォトニクスは、Radio-over-fiberや光無線などの通信応用、光技術を用いたマイクロ波・ミリ波・サブミリ波・テラヘルツ波発生、フェーズドアレイアンテナなどの信号処理、光を使った電磁界計測やイメージングなど幅広い分野でその根幹を技術的に支えている。高速化の要求とデバイス技術の進展により、光ファイバ通信におけるデータレートおよび無線通信におけるキャリア周波数は、100ギガというのが現在の1つのホットトピックとなっている。本シンポジウムでは、通信応用だけでなくマイクロ波・ミリ波フォトニクス全般にわたる超100Gデバイスとシステム技術の将来像を議論する。

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