電子情報通信学会総合大会講演要旨
NBP-1-2
粘菌アメーバに学ぶ自然計算モデルとデバイス
青野真士(慶大)
著者らは、自律分散型情報処理システムの典型例である粘菌アメーバの時空間振動ダイナミクスに基づく解探索プロセスの力学系モデルをいくつか構築し、それらが組合せ最適化問題や意思決定問題の解探索アルゴリズムとして優秀な性能を示すことを見出した。これらのモデルの性能は、様々な物理デバイスに固有のダイナミクスや揺らぎを有効に活用することで向上する。そこで、これらのモデルをデジタル/アナログ電子回路、ナノワイヤ素子、量子ドット、単一光子、原子スイッチ、レーザーカオス系などを用いて実装する非ノイマン型コンピュータの研究開発を進めている。本講演では、こうしたソフトウェアやハードウェアを、化学反応シミュレーションやロボット制御など、実社会で有用な応用技術へと展開するための研究開発に関する最新の成果についても紹介する。