電子情報通信学会総合大会講演要旨
C-2-15
GaN プロセスを用いたマルチバンド・広帯域エンベロープトラッキング増幅器
○藤原孝信・中溝英之・新庄真太郎(三菱電機)・Peter Asbeck(Univ. of California, San Diego)
 近年,マルチバンド・広帯域通信システム用の増幅器の高効率化技術の一つとして,エンベロープトラッキング(ET)増幅器が注目されている.ET増幅器の実現には,電源変調に用いるバックコンバータ(BC)の高効率化/高速動作が肝となる.筆者らは,GaN HEMTによるスイッチング周波数200 MHz/効率70%のBCの開発をすすめてきた.本稿では,GaNプロセスによる広帯域増幅器と組み合わせたマルチバンド(0.7-2.1GHz)・広帯域(20 MHz変調) ET増幅器の試作結果を報告する.
 高耐圧・高速動作というGaNプロセスの特徴を生かして,高速スイッチング (200MHz)により広帯域変調(20MHz)動作可能なBCを実現した.本回路をET増幅器に適用し,正常動作を確認した.スイッチング動作のみのシンプルなBCを用いたET増幅器の方式が,次世代のマルチバンド・広帯域通信システムに適用できる見通しを得た.