電子情報通信学会総合大会講演要旨
D-14-16
声真似攻撃に対する話者照合システムの脆弱性の分析
○曽根泰斗・岩野公司(東京都市大)
話者照合システムへの様々な攻撃に対する脆弱性を正しく把握し,対策を考えることは極めて重要である.本研究では,最も手軽な攻撃手段である「声真似(模倣)」に焦点をあて,「一般人(物真似の素人)が,自身の声質の近さとは無関係に設定された対象者に成りすますための模倣を行う」状況を想定し,その物真似音声がHMMに基づく話者照合システムの性能に与える影響について調査を行った.本学学生の男性6名のグループで収録した模倣音声を利用して実験を行ったところ,声質の近さを考慮せずに構成された話者グループ内における素人の模倣であっても等誤り率の上昇が見られ,模倣攻撃による性能劣化が確認された.