電子情報通信学会総合大会講演要旨
D-7-12
皮膚電気インピーダンスの経時変化に及ぼす皮膚表面状態の影響
○楠原俊昌・中村隆夫・山本尚武(岡山大)
皮膚角質層の状態を定量表現する手法として用いられる皮膚電気インピーダンスは,測定時に電極を皮膚に押し当てることにより経時変化を生じる.本研究では,前腕中央部にて,(1)処理なし,(2)保湿剤塗布,(3)PEG液塗布,(4)テープストリッピング,の4種の皮膚表面状態を作り,インピーダンスの経時変化を比較した.その結果,角質層が同じ(1)〜(3)のインピーダンスは塗布物とは関係なく同値に収束すること,角質層を剥離した(4)では電極接触時のインピーダンスが小さく(1)〜(3)とは異なる値に収束することなどが確認できた.以上より,インピーダンスの経時変化は電極と皮膚の接触状態に強く依存するが,角質層の情報も反映されていることが分かった.