電子情報通信学会総合大会講演要旨
D-7-2
独立成分分析による母体腹壁電位からの胎児心電信号の抽出
○田村卓也・塙 雅典・宮下翔平(山梨大)
周産期における胎児の死亡の主な原因は胎児機能不全である.従来の診断方法はドップラー超音波法が用いられているが,母体への拘束感が強く,長時間連続の測定に不向きである.そこで,腹帯型心電センサによる簡易心拍測定装置の開発が行われている.先行研究で開発した装置により妊婦の腹部からノイズの少ない明瞭な心電信号の取得に成功しているが,取得した心電信号には母体と胎児の心電信号が混合しており,これらの分離が必要となる.本稿では,腹帯型心電センサで取得した心電信号をICAにより母体と胎児の心電信号に分離するための予備検討として,web上に公開されている妊婦の母体腹壁電位信号にICAを適用し,胎児心電信号の抽出を試みた.