電子情報通信学会総合大会講演要旨
D-3-7
多重Ambient Calculusを用いた物流監視システムの実証実験
○宮井亜人夢・加藤 暢・樋口昌宏(近畿大)
現在国際貨物輸送の多くは大量の海上コンテナ輸送により行われており,誤配送などを防ぐためにコンテナを管理する様々なシステムが実用化されている.我々は多重Ambient Calculus(MAC)を用いて物流システム全体をモデル化し,貨物の取扱をモデルに沿って自動的に監視できるシステムの開発を行っている.MAC はプロセス代数の一種であり,物流システムの持つ種々の動的な性質を代数式で正確かつ簡潔に表現できるようAmbient Calculus を拡張したものである.しかし我々がこれまでに提案したシステムは,MACの特徴を十分に活かした物ではなく,船積港や仕向港が異なるといった運送経路の異なる複数のコンテナを扱った輸送に対応できないという問題があった.そこで本報告では,MACの特徴を活かしてそのような複雑な輸送であってもモデル化が可能であり,実際の物流に対応できる監視システムを提案する.さらに,実証実験により本システムの実現性を示す.