電子情報通信学会総合大会講演要旨
AS-3-5
避難シミュレーションにおける心理モデル導入効果の検証
○齋藤慎也・山﨑達也(新潟大)・大和田泰伯・服部聖彦・浜口 清(NICT)
災害発生時の避難行動を事前に把握するために,多くの避難行動モデルが開発されシミュレートされてきた.しかしながら,その多くが災害直後に一斉避難するようなモデルであり,避難者の避難意思決定にかかる時間による避難行動の遅れを考慮したモデルは少ない.本研究では,正常性心理状態による避難行動の遅れを考慮したモデルを避難シミュレータに導入し,既存の一斉避難モデルとの避難完了時間の差を検証する.その結果,一斉避難するモデルよりも心理状態を実装したモデルのほうが,避難完了が遅れることが確認できた.従来の一斉避難モデルよりも,エージェントの心理状態により避難完了が遅れるという現実に即したモデルを導入できた.