電子情報通信学会総合大会講演要旨
AS-3-3
大規模災害時における地上/衛星共用携帯電話の呼受入制御 再呼不可時間と再呼待ち時間の特性評価
○遠藤邦夫(NEC)・岡田和則・三浦 周(NICT)
大口径マルチビームアンテナを搭載する通信衛星を用いて地上の携帯端末と直接通信する通信地上/衛星共用携帯電話システムが検討されている.地震などによる大規模災害時では,地上の基地局が停波して使えなくなることが多く,非常時の通信インフラとして活躍が期待される.大規模災害時には,安否確認などのため,被災地の多くの端末から一斉に通信要求が行なわれるため,高負荷による制御システムのダウンや衛星のLNAへの入力レベルが許容電力を超えるといった問題を回避するための呼受入制御(Call Admission Control, CAC)が必要となる.著者らは,大規模災害時に出来るだけ多くのユーザに短時間でも安否確認等の通信が出来るようにすることは,ユーザの満足度の向上や再呼の減少による輻輳の低減のために効果的であると考え,通信機会の公平性を重視したCAC(Impartial communication Chance CAC, ICCAC)を提案している.本稿はICCACのうち,通話成功した端末が一定の時間再呼不可になる制御の再呼不可時間と,最初に発呼してからの経過時間が長い程掛かり易くする制御の再呼待ち時間について,個別に特性評価を行った結果を述べる.