電子情報通信学会総合大会講演要旨
B-18-29
センサネットワークにおける総スループット向上のための動的タイムスロット割当て方式
○陳 美廉・阪田史郎・小室信喜(千葉大)
 近年、無線通信とセンシングの技術の発展により、無線センサネットワークの研究が進展している.センサネットワーク向けの通信プロトコルの標準であるIEEE 802.15.4のビーコンモードでは、センサノードにタイムスロット(Guaranteed Time Slot ,以下GTS) を割当てて優先的に通信できる期間(Contention Free Period,以下CFP) が設けられている.CFP期間では、First-Come-First-Served (FCFS)方式によって各センサノードにGTSを割当てる。しかし、FCFS方式では、送信待ちデータ量が小さいノードにGTSを割当てた場合GTS内で通信に使用しない無駄な時間が発生するため、総スループットが低下する。
 本研究では、単一ホップネットワークにおいて、IEEE 802.15.4で規定された最大7個のGTSを割当てる順序に関し、送信待ちデータ量が最も高いセンサノードに順次1個のGTSを割当てる。シンクノードは、次のビーコン期間が始まる前に、センサノードへのGTSの割当て順序を計算により求める。提案方式により、センサからの総トラフィックが非飽和で、監視センサのような高トラフィックのセンサが存在する時に、総スループットが大きく向上することを示した。