電子情報通信学会総合大会講演要旨
A-18-4
RNP-AR経路を飛行した航空機の飛行時間のバラツキ -その2-
○天井 治(電子航法研)
 RNP(航法性能要件)-AR(許可必要)進入方式が日本国内で導入されている。従来の進入方式とRNP-AR方式が混在する過渡期に、同一滑走路においてRNP-AR承認機はRNP-AR方式を用い、他の航空機は従来方式を用いる混合運用の実現可能性を検討している。混合運用では、幾つかの方向からの進入が想定され、この実現において飛行時間のバラツキの推定は方策の検討等のために重要と考える。
 函館空港RNP-AR経路に対し、飛行時間のバラツキを空港監視レーダのデータから推定した。飛行距離24 NM、平均飛行時間8分の経路に対し、飛行時間の標準偏差は31秒(標本数85便)であった。これは前回推定した岡山空港RNP-AR経路での値37秒(飛行距離36 NM)と同程度の値である。飛行速度と飛行時間には相関が見られたが(相関係数r=0.69)、高層風データと飛行時間の相関はr=0.43と弱かった。