電気学会全国大会講演要旨
7-155
乾燥環境下布設経年CVケーブルの残存電気絶縁性能評価(その1)
◎野沢祐介・栗原隆史・髙橋俊裕・髙橋紹大(電力中央研究所)・川原 徹(中部電力)・五十嵐晃一(東京電力)・山本隆喜(関西電力)
CVケーブルは設計寿命である30年を超えて運用される設備が増加している。これら高経年の設備を高い信頼性の下で運用するには,その劣化傾向を把握する必要あるが,CVケーブルは電力を供給する場所に応じて,布設される環境も様々であり,布設環境の違いが,劣化の進行に影響する可能性が考えられ,設備個々の余寿命を正確に推定するには,布設環境の違いによる影響を考慮する必要がある。著者らは,絶縁破壊前駆遮断試験を適用することにより,乾燥環境下に布設されたCVケーブルの残存絶縁性能と,その劣化傾向について調査した。この結果,湿潤環境下に布設されたCVケーブルと比較して,残存絶縁性能は高い傾向にあることが示唆された。