電気学会全国大会講演要旨
7-151
硫化銅など銅化合物による課電劣化における絶縁油中への銅溶解について(その2)
○川井二郎(昭和電線ケーブルシステム)・中出雅彦・松井健郎(東京電力)
硫化銅など銅化合物を起因とするOFケーブルの新たな課電劣化メカニズムを提案した。劣化の第1ステップは絶縁油への銅化合物の溶出であり,実線路の絶縁油からはppmオーダーの銅成分が検出されている。本報告では銅化合物の溶出を再現し,実線路採取の絶縁油も含めた銅化合物の形態を分析した。更に,形態の似た銅化合物を含有させた絶縁油の破壊特性を取得した。