電気学会全国大会講演要旨
7-144
超広帯域測定によるボイドおよび水針付き針刺しXLPEモデルサンプルのPD電流パルス波形の基礎特性
◎友枝 渉・吉田圭佑・小坪俊勝・濱崎大夢・大塚信也(九州工業大学)
電力機器の絶縁診断として、UHF法と呼ばれるUHF帯の部分放電(PD)放射電磁波の測定が行われている。UHF法の高度化には、放射源であるPD電流パルスと放射電磁波の関係を理解することが重要である。著者らはこれまで、SHF帯までのPD電流パルス波形を正確に測定できる超広帯域測定装置(SHF_PDPW装置)を構築し、SF6ガス及び絶縁油中さらには固体絶縁物中での放電現象を検討している。本論文では、同装置を用いて、固体絶縁物として電力ケーブルに用いられている架橋ポリエチレン(XLPE)を対象に、ボイド中PDの極性相違およびボイド中に水を充填した場合のPD電流パルス波形を比較検討した。