電気学会全国大会講演要旨
7-137
北海道南部でJLDNが検知したPreliminary Breakdown Pulseの特徴
○松井倫弘(フランクリン・ジャパン)・道下幸志(静岡大学)・横山 茂(運輸安全委員会)
2015年10月に雷放電電界波形記録装置とJLDNの両方によって観測された雷放電電界波形を解析した結果111例中、22例にPreliminary Breakdown Pulse(PBP)に伴う帰還雷撃が観測された。筆者らは、PBPと帰還雷撃が発生するまでの時間を調べたところ、ほおっ街道南部で観測された雷放電波形では、フロリダで観測されたPBPと帰還雷撃間の時間よりも短いことがわかった。この原因は、フロリダと比較して北海道南部の秋における雷放電に関連した電荷の存在高度が低いことが関係していると考えられる。