電気学会全国大会講演要旨
7-128
上向き放電の電荷量と高層気温の相関の一検討
○古川 稔・道下幸志(静岡大学)・本庄暢之(電源開発)・横山 茂(運輸安全委員会)・松井倫弘(フランクリン・ジャパン)
近年,再生可能エネルギー発電への期待が高まりつつある。再生可能エネルギー発電設備のうち,風力発電設備について,日本海沿岸地域の風環境が良好な地点に風力発電設備が数多く建設されている。その結果,冬季雷による被害が増加していることが報告されている。この問題を解決するためには,冬季の雷性状の把握が重要となる。著者等は秋田県の仁賀保高原風力発電所にて雷電流観測を実施している。本報告では,2013~2014年度の雷電流観測結果に基づいて,上向き放電のICC(Initial Continuous Current)の電荷量と高層気温の相関について述べる。