電気学会全国大会講演要旨
7-111
風速が高電圧直流電荷漏洩現象に与える影響
◎深谷祥吾・村瀬 洋・箕輪昌幸・依田正之(愛知工業大学)
遮断器によって切り離された送電線には直流電荷が残留し、ある時間を経て減衰していくことがわかっている。しかし、この減衰時間にはばらつきがあり、同時に測定された気象条件と減衰時間のばらつきとの関連は明らかになっていない。また、電荷漏洩のメカニズムは二つあり、気中を伝わって大地へ流れるものと、固体絶縁物表面を伝わって大地へ流れるものである。これまでの研究から、送風による漏洩電流への影響が確認できた。今回は送風の風速に着目、検討を行った。模擬送電線に±30kVの高電圧を印加し、測定時間600秒間のコンデンサ端子電圧の時間変化から漏洩電流を算出して検討を行う。