電気学会全国大会講演要旨
7-110
送電鉄塔部材取替困難箇所補修方法の確立
○小菅 清・内田晃司・肥田知仁・三上康朗・太田 浩(東京電力)・藤原由夫・小川裕之(日本ペイント防食コーティングス)
送電鉄塔の保全対策としては,溶融亜鉛めっきの状態を定期的に診断し,その結果に基づき適切な時期の防錆塗装を施すことである。しかし,線路停止等の諸事情から適切な時期を逸すると錆の進行度合いによっては部材取替にて対応することとなる。部材取替の対象が鉄塔に加わる荷重を主に担う部材(主柱材,腕金主材等)である場合,電線の一時撤去を要するなど大規模な改修となる。このような大規模改修を回避する合理化方策として,取替が必要な部材に対して防錆塗装を施す補修方法を検討し,錆処理剤併用工法の開発に至った。 本稿では,開発から実鉄塔への適用経過について報告する。