電気学会全国大会講演要旨
7-109
架空地線用融雪システムの開発
◎穂積英彬・渡邊友行・柴間康之(ビスキャス)・濱田祐太・箕浦史登・三塚洋明・太田 浩(東京電力)
架空送電設備では電線や架空地線からの落氷雪により、線下のビニールハウスや車などに損傷を与える場合がある。これらの損害を防止するため、架空地線用融雪システムの開発を行った。このシステムは、架空地線に加熱線を巻付けて通電し、発生するジュール熱で融雪するものであり、通電電流は現地の風速や外気温、降雪量から決定する。石打試験場において自然降雪時の融雪効果が確認できたことから、試作した架空地線用融雪システムを実線路の超高圧送電線に設置して2冬に亘る降雪時の気象データ・着雪状況を観測し、融雪効果の評価を行っている。