電気学会全国大会講演要旨
7-102
各種がいしの強風・湿型着雪特性の評価-北海道道東における観測システムの構築-
◎屋地康平・松宮央登・市川英治・西原 崇・本間宏也(電力中央研究所)
道東の釧路市大楽毛地区に,強風・湿型のデータ取得を目的としたがいし着雪観測システムを構築し,無課電での着雪様相観測を開始した。2014 年12 月〜2015 年4 月の期間で連続観測を行った結果,顕著ながいし着雪事例が,中風〜強風下において複数回観測された。その特徴は以下のように概括される。磁器・ポリマーいずれのがいしも,ほとんど同時に着雪が開始した。標準懸垂がいし・耐塩用懸垂がいしでは,着雪発達中において着雪ががいし表面を滑りやすく,長幹がいしよりも落雪しやすい。耐張吊りのがいしでは,着雪が下側に滑ることによって次々と新しい着雪面が形成され,それがある程度発達すると一部が断続的に落雪した。