電気学会全国大会講演要旨
7-094
変電所接地システムの雷過電圧の解析
○山本悠介・坂口康平・安井晋示(名古屋工業大学)・花岡桂一郎・西村一実・百瀬智文・滝沢英明・林家 均(東日本旅客鉄道)
JR東日本信越本線長野変電所で発生した雷過電圧による整流器故障事故について、接地系統を電磁界解析ソフト上でモデル化し、雷サージの進入経路の検証と雷サージ対策として接地系統を強化し接地改善を行う効果を検証した。変電所接地系統から、直上を通過する新幹線高架橋の橋脚までモデル化を行った。雷印加点の違いによる電位上昇に関しての比較と、接地システムの違いによる電位上昇に関して比較を行った。雷印加点は3ヵ所、接地システムは3種類で比較を行った。その結果、接地線に生じる雷過電圧は、雷電流の印加点や印加点との距離により影響を受けるものの、接地改善による過電圧の低減降下を確認した。