電気学会全国大会講演要旨
7-091
直流高電圧発生装置の再生
○小倉貴幸・友部雅幸・木田順三(日立製作所)
この度1995年製造の1800kV直流高電圧発生装置が約20年の経過による劣化のため、電圧発生不可となった。本発生装置が著しく性能が悪化することとなった原因の分析及び復旧と対策に関して報告する。 対策実施のために本発生装置を解体し、部分ごとに確認を行った後に、再度本発生装置を組み立てた。 劣化時には定格の20%程度の電圧しか出力できなかった性能が再組立後には90%でも問題なく電圧発生が可能なことを確認した。また、部分放電は劣化時では常に数千pC以上発生していたものが、定格電圧付近においても確認されず、外部ノイズを含む数百pC程となり、本発生装置は性能が回復できたことを確認した。