電気学会全国大会講演要旨
7-086
短時間商用周波過電圧解析結果に基づく500kV ケーブル系統の商用周波耐電圧試験値に関する検討
◎本山英器・髙橋俊裕(電力中央研究所)・山田剛史・真下展宏(東京電力)・下根孝章・山本隆喜(関西電力)・小川友也(中部電力)・丸山 悟(ビスキャス)・西川 哲(ジェイ・パワーシステムズ)・坂口義則(エクシム)
500kVXLPEケーブルの試験電圧を選定する当たり,500kVケーブル系統で発生する短時間商用周波過電圧を予測するために,解析モデルを整備した。次に,この解析モデルにより構築されたモデル系統を使用して,3相負荷遮断時に発生する過電圧をEMTPを用いた解析により求め,負荷遮断に伴う過電圧の発生様相を明らかとした。更に,この解析で得られた波形をV-t則に基づき詳細分析し,500kVケーブル系統で必要とする商用周波耐電圧試験値を求めた。本論文では,この検討経緯を報告する。