電気学会全国大会講演要旨
7-079
常磐線新地き電区分所における直列コンデンサ設置の検討
◎山口 諒・松井孝行(東日本旅客鉄道)
常磐線は、東日本大震災の津波等の被害を受けて一部運転休止中である。当社では、運転再開に向けて復旧工事を進めており、相馬〜浜吉田間は2016年末までに運転再開を予定している。相馬〜浜吉田間に位置する新地き電区分所(以下、新地SP)も津波被害を受けて復旧工事を行っている。被災した新地SPには、電圧降下の補償装置として直列コンデンサが設備されていたが、近年の車両性能の向上に伴い負荷電流が減少したことから、直列コンデンサの必要性を再検討する必要があった。また、常磐線全線運転再開が未定のため、負荷電流が大きい貨物列車や特急列車の運行が無いことから、今後の運転計画に合わせた電圧降下対策の検討が必要である。 本報告では、相馬〜浜吉田間の運転再開に合わせた条件及び全線運転再開を見据えた列車の運転条件から電圧降下の計算を行い、直列コンデンサの要否について、検討を行なった。