電気学会全国大会講演要旨
7-078
風力熱発電のブースタープロジェクト
◎岡崎 徹(国際超電導産業技術研究センター)
不安定な風力を直接熱に変換し、その後に蒸気タービンなどで電力に変換する風力熱発電の経済性検討について報告する。熱/電変換は電池など化学蓄電に比べて効率は悪いが高温蓄熱は極めて安価で電池の1/20以下のコストが見込まれ、設備コストや稼働率を加味しての実際的な電力コストを考えると経済性に優れる。回転エネルギーを熱エネルギーに変換するには電磁ブレーキや誘導発電機の運転制御により行う。 まだ概念として新しく様々な応用が考えられる。例えば太陽熱発電所に併設すれば熱媒循環システム含めて過半の設備が共用でき、設備全体の稼働率が高まり電力コストが大幅に下がる。