電気学会全国大会講演要旨
7-076
揚水発電によるウインドファーム出力の安定化
◎藤原裕充・菅原 晃・水瀬大地・三ツ寄裕也・山栗健嗣(新潟大学)
風力発電は出力変動が大きく不規則なため,このまま電力系統へ接続すると,電圧や周波数に影響が出てしまう。そこで,電力貯蔵として揚水発電を用いることにより,風力発電の電力を安定化させる方法を考えた。定格出力が1000MWの大規模洋上ウインドファームを仮定する。このウインドファームに対し,余剰電力で揚水を行い,不足電力を水力発電で補うことで電力の安定化を行う運転シミュレーションを行った。運転シミュレーションの結果,最大不足電力は68.71MW生じた。また,貯水率を考慮した調整により最低貯水率が21.5%改善される結果が得られた。