電気学会全国大会講演要旨
7-075
潮流発電システムにおける山登り法を用いた速度制御-発電電力量を最大とする発電機のトルク特性の検討-
○大村健太・辻 健太郎・直井和久(日本大学)・進藤康人(東京都立産業技術高等専門学校)・塩野光弘(日本大学)
潮流は再生可能エネルギーの一種であり, 流速が一日の中で周期的に変化するため, 潮流発電では発電電力が予測可能な点が太陽光発電や風力発電と比べて有利である。これまでに我々は, ダリウス形水車と巻線形誘導発電機による可変速運転方式の潮流発電システムにおいて, 発電機の速度制御方式の一つとして, 流速計の設置が不要な山登り法を用いた速度制御方式を検討している。本稿ではこの速度制御方式を用いた潮流発電システムにおいて, 流速が変化した場合の応答から, 発電電力量を最大とする発電機のトルク特性についてシミュレーションにより検討を行った。