電気学会全国大会講演要旨
7-054
蓄電池併用PCSに組み込まれたリチウムイオン電池の簡易劣化度診断手法の提案
◎夏原悠佑・平山智士・伊藤大輔・坂本眞一・乾 義尚(滋賀県立大学)・田中正志(茨城大学)
リチウムイオン電池は劣化により出力特性が大きく変化するため,その劣化状態を把握しておくことが重要である.著者らは,リチウムイオン電池の劣化度診断に交流インピーダンス法を用いることを提案してきた.本研究では,まず,リチウムイオン電池に0.1Hz程度の単一周波数の交流電流を印加した場合のインピーダンスを測定し,それを予め測定しておいた劣化度が既知の電池のインピーダンスと照合することにより,PCS等の装置に組み込まれたリチウムイオン電池の劣化度診断を行う手法を提案する.さらに,リチウムイオン電池を組み込んだ太陽光発電蓄電池併用型PCSに提案する手法を適用し,シミュレーションによりその実現可能性を確認した.