電気学会全国大会講演要旨
7-052
バッテリ-キャパシタハイブリッド蓄電システムにおける太陽光発電の最大電力点追従と需給調整の両立に向けた出力分担方法
◎伊東純也・中山知紀・石田政義(筑波大学)
太陽光発電(PV)と負荷との間の需給調整のため、著者らは、リチウムイオンバッテリ(LiB)とリチウムイオンキャパシタ(LiC)を組み合わせたバッテリ-キャパシタハイブリッド蓄電システム(BACHES: BAttery/Capacitor Hybrid Energy Storage)を開発してきた。BACHESはPV出力を高効率回収するため、PVとLiCが直接接続されている構成を有する。これまでに、LiCの貯蔵容量低減のため、緩やかな電力変動をカルマンフィルタで予測し、緩やかな変動をLiBに、急な変動をLiCに分担させる方法が検討されてきた。しかし、LiCと直結されたPVの最大電力点追従(MPPT)効率を考慮した検討は不十分である。本研究ではBACHES実証機の回路損失およびMPPT効率を考慮した総合効率が最大となるように予測に用いるカルマンフィルタのパラメータを決定した。