電気学会全国大会講演要旨
7-049
低日射環境下における太陽光発電システム出力のリチウムイオンバッテリによる電力回収
○中山知紀・伊東純也・石田政義(筑波大学)
LiBによるPVの低出力時の電力回収実験装置実験はエネルギー貯蔵デバイスとしてLiB,PVアレイは公称開放電圧30 V,公称最大動作点電圧23.69 V,公称最大出力180 kWの太陽電池モジュールを11直列,2並列(3.96 kW)として,定格出力4 kWのオムロン株式会社製PV用パワーコンディショナ(PCS)に接続することとした。 日射強度が350 W/m2以下となるときを低日射と定義し,PV出力が低出力であるとみなして,この日射強度以下のとき,LiBでPV出力を回収する試験を行った。 試験の結果,低日射環境下でLiBがPVアレイから直接充電され,MPP電圧付近で急激に変動せずに充電されているので,PVはMPPT損失が低い状態で発電できることが分かった。