電気学会全国大会講演要旨
7-041
波長スプリッティング型低倍率一軸集光システムにおける入射角依存性の評価
◎舛谷友一・植田 譲(東京理科大学)
集光型PVは集光ミラーまたはレンズが太陽を追尾し,集光することで発電を行う。追尾軸が一軸のみの場合は,太陽高度などの季節的な変化を追尾できないため常に集光ミラーへの入射角が変化し,損失が生じる。本研究では,波長スプリッティング型低倍率一軸集光システムの最適設計に向けた年間発電量推定モデルの構築を目標としている。本稿では福島再生エネルギー研究所に設置された同システムにおける短絡電流の入射角特性を推定し,実測値との比較を行った。結果として、季節によって集光ミラーへの入射角が変化し損失が生じること,また年間発電予想モデルを構築する上で入射角を考慮することが重要であることが確認できた。