電気学会全国大会講演要旨
7-038
太陽追尾ミラーを備えた太陽光発電システムの発電特性
◎前多竜馬・谷内利明(東京理科大学)
太陽光発電コスト低減のため、直達光に加えて安いミラーによる反射光も利用することが有効である。本研究室では先に太陽追尾ミラーを備えたシステムを提案し、追尾ミラー駆動方式と受光特性をシミュレーションによって明らかにした。本研究では実験により最適なミラー駆動方式における発電特性を明らかにした。晴天では朝夕の時間帯でミラー効果が高く1.8~2になる。1日の平均ミラー効果は晴天で約1.44、曇天で約1.12であり、曇天では晴天の80%程度になる。また、日射量が500[W/m2]以上ではミラー効果が1.3~1.5と安定している。一方曇天日は、全体的にミラー効果は小さく500[W/m2]以上で日射量の増加に伴い1.15~1.4の値をとる。